蓄えたもの

お正月・・・

 

仙台やら神奈川で、私が家族と飲んだり食べたり

姪や甥とキャッキャしている間

毎日コツコツと蓄えておいてくれました。

 

外にただ、放置していた・・・

 

 

いい感じになりました。

錆は時間かけた方がしっかり定着するので

急ぎたくない作業。

先日のはしごは錆付けが気に入らず、二度目の挑戦。

ここから定着させて(黒錆に)

 

錆の表面仕上げは

ワックスだったり、油焼きだったり色々あるのですが、

今回はカシュー(合成漆)を。

 

色々と塗り方、拭き方のテストピースも踏まえ、質感を検討中です。

 

合成漆というと嘘くさい感じもしますが、カシューナッツから抽出する立派な樹脂塗料です。

仕事的には『漆の代用品』とあって他の塗料とはダントツに違って仕上がり美しく強いです。

漆と違って自然乾燥します。

(漆は湿度がないと乾燥しないので室に入れます)

 

塗料としては漆には敵わないけど、

カシューはかぶれないのが最大の利点。

 

学生の頃は漆と金属を使って制作していましたが

も~~~~~~

かぶれてかぶれて

常に体が痒い。

同期の工芸コース飲み会があると、皆、お酒が進むにつれ顔が変形していたのを思い出します。

(アルコールが入るとかぶれが酷くなるんですね)痒いっ!

 

カシューを塗る仕事は

大学の頃に使っていた漆の手板とヘラを使って。

もう漆を使う事もないので、カシュー仕様にしてしまいました。

 

このヘラ、とっても弾力もあって繊細で私は好きです。

 

これを見ると思い出す・・・

母校のK先生(漆)が

 

『うちの料理はこの(漆作業をした)ヘラを使ってしてるんだよ』

『だから、うちの子は漆に対する免疫が抜群!』

 

ひぃ~~~

私だったら、体の中からかぶれそう~~~

 

と恐怖でおののいたのを覚えています。

(乾いてれば大丈夫なのでしょうが・・・)

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