先日、《記憶》というオブジェを購入してくださった方から、それに合う台を
鉄で作ってほしいと依頼されました。
黄金比とは1:1.41程の事で
白銀比というのもあって、それは1:1.61程
白銀比はA4等の用紙の比率と同じだそうです。
その白銀比で・・・
鉄は少しムラのある錆色で・・・
あまり明るくなく・・・・
という事でした。
錆は美しい!
私もお客様も想いは一緒。
外で撮影したせいか、画像の色味はだいぶ明るく赤っぽいけれど、
なかなか落ち着いたいい色になりましたよ。
錆色に仕上げるといっても・・・
ただ、外に放置して錆びさせたんじゃありませぬ。
鉄の表面処理
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鉄の酸化膜を塩酸で取り除く
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重層で脱脂
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錆付け液(薬品を調合して作る)を付けては乾かすを何十回も繰り返す
数日かけるといい錆が定着する。
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水酸化ナトリウム溶液で数時間煮てアルカリ中和
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油を塗って焼く
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熱いうちに米ぬかで擦り、無駄な油えを取り除き、光沢を抑える
数日間という時間と手間かかりますが、伝統的な錆付け方法です。
錆は進行するものですが、こうして、アルカリ中和、油焼きで定着すると
進行が一旦止まります。
もちろん、屋外に出して雨風にさらされれば、この上から錆が湧きますが、
屋内のものでしたら、よほどの事がないかぎり、大丈夫でしょう。
とにかく、この方法でムラを意図的につけるのが、難儀でした。
この方法でやると、きれいに上がってしまうので。
ようやく仕上がって、来週納品。
気に入っていただけますように・・・☆


