ギャラリー観

JUGEMテーマ：展覧会

二泊で郡山へ行ってきました。

震災後初の展示会・・・
”田代里見　佐々木里恵展”が始まってます。

福島も大変です。地震・津波・原発・風評被害・・・
郡山は内陸なので、津波の被害はありませんが地震の被害と風評被害が酷いと聞きます。
そんな中、郡山やその周辺にお住まいの方々がどんなにか大変な思いをしているか・・・
考えると、はたしてどのくらいの方がお見えになるだろうか？
被害状況が分からないので、不安がなかったといえば嘘になります。

オープニングにはギャラリートークも企画してましたが、
もしあまりお客様がいらっしゃらなくても、少人数になってもやりましょう。
という心強いギャラリーのお言葉になんとか頑張って
余震や喪失感に耐えつつ準備してゆけました。

でも、思った以上の方々が来てくださいました。
私達の作ったものを手に取り、ゆっくり見てくださいました。
涙が出ました。
東京から駆けつけて下さった方もいます。
三重からはお花が

仙台からはお手製の和菓子が。

ギャラリートークはやはり震災の事をメインになってしまいました。
私達作家の話、後は皆で色んな想いのたけを話てゆく・・・。
このような惨事の前にやはり、美術や文化は後回しになってしまいます。
けれども、手で作る事、私達にとって残してゆきたいもの、それを守りたいこと。
分かっていながらも、現実の中で迷ったり立ち止まってしまったり
そして、これから先がまったく見えないこと。
けれども、これを教訓に変わらねばならない所は変わりつつ、
動けるのであれば動かなくてはいけない…
全然上手には話せなかったけれど、皆さん真剣に聞いて下さいました。
そして、私たちもお力をいっぱい頂きました。

お客様お一人お一人とお話したり
郡山の街を少しだけ歩いて
これだけの人が懸命に暮らしているのに福島県というだけで風評の被害を受けてしまう事、
偏見を受けてしまう事にやるせない思いになりました。
ただでさえ世界的に”fukushima”が有名になってしまったことに皆、とても傷ついています。
たくさん美味しいものがあって、たくさん美しい景色もあって、素敵なお店もあって
こんな不安がいっぱいの中でも福島の人は本当に温かいです。
放射能は怖いものです。けれども冷静に情報を得て行動したいものだなぁ、と痛感しました。
元気な人は福島に遊びに行って下さい！宮城にも岩手にも！
私の先輩も会津で頑張ってます。

郡山産の美味しいお野菜をたっぷり使った美味しいお料理をふるまって頂きました。

震災後、初めてこんなに沢山のお料理を見た気がします。
そして、初めてこんなに沢山の人にお会いできました。