源としての制作

大学では工芸の基礎的な技法を学んだ後、私はスウェーデンの鉄鍛造コースに進みました。
次第に、作品は彫刻的な方向へと自然に移行していきました。
そして卒業制作の一歩手前、実験的な制作を行う段階で、講評や考察を重ねる中、以下のような記録が見つかりました。
とてもつたない英語でしたが、イギリス人の友人に助けてもらいながら、やっとの思いでまとめた “Method” という文章です。

METHOD

For my last project, I simply followed my feelings, working only in metal, without doing any research.
I noticed that my forms looked like plants, seeds, or even body parts—details of natural shapes that seem deeply rooted in my mind.
But maybe those forms are too obvious.Maybe they need to be more abstract—I’m not sure yet.
Some parts of the forms feel very close to my emotions,but as a whole, they still don’t feel fully resolved.
With this project, I want to explore the forms more through sketching.
I plan to make at least one piece in metal.
But after sketching, I may realize that I can express myself betterthrough a series of smaller objects.

(和訳) 手法

今回の制作では、私はただ自分の感覚に従い、金属だけを使って、リサーチなどは一切せずに制作を進めました。
完成した形は、植物や種、あるいは人体の一部のようにも見えました。
自然のかたちに含まれるディテールが、深く私の中に根づいているのだと感じます。
けれど、その形はあまりにも明確すぎるのかもしれない。
もっと抽象的であるべきなのか――まだ答えは見えていません。
いくつかの部分は、私の感情にとても近いと感じられますが、全体としてはまだ「解けていない」という印象が残っています。
このプロジェクトでは、スケッチを通して、かたちの探求をもっと深めたいと思っています。
最低でも金属で一つは作品を作るつもりです。けれどスケッチを終えたとき、もしかしたら――より小さなオブジェの連なりの中でこそ、自分をよりよく表現できるのではと感じるかもしれません。

卒業制作:「蘇生の軌跡」1998 /

Photo by Michiko ISHIKAWA

初めての異国での暮らしは、刺激と孤独が隣り合わせでした。
言葉で伝えきれない思いや感情を、形にすることで少しずつ表せるようになりました。 作品を通して、言葉を超えた感性が響き合うことを願って。
それが、私の創作のはじまりでした。。

振り返って  2025

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