ゆらゆら

朝から秋田の警察署に電話する。

大切な大切な形見の腕時計をなくしてしまいました。

色んな所を探しても出て来なくって
色んな人に聞いても分からなくって

あぁ。。。

その時計は大事な時だけに付けていて、
一緒にいる様な気持ちになってとっても落ち着いた。
だからとても大切なものでした。

そのものにどんな意味や価値を見い出そうとも
それはただの腕時計には違いなくって。
一緒にいる様な気になっていても
現実には一緒にいないのに。

けれど…無くなってなんだかとっても悲しくなった。
(と共に私の落とし物、忘れ物の多さに改めてガッカリする)

想いは変わらないっていっても
手紙や写真や形見が残っていても
その声や笑顔や温もりの記憶は年月が経てば、薄れてゆく現実。
昨日あった事も過去となり、薄れてゆく。
それが救われる部分でもあるけど…
記憶って悲しい。
想いや祈りや希望がなくては悲し過ぎて立ってる事は
できないんだな、と思った。

伝えられない想いってどこにゆくんだろう…
ずっとここに漂ってるのだろうか…
それとも宙を舞って、フワフワと宇宙の果てまで登って
そして散ってゆくのだろうか…

素材のもつの魂を感じつつ作品を作っていても
ものはやっぱりものとして存在し…
想いは素材の前にあまり意味はなくって…
素材は静かに変わらずに呼吸する。

結局、大きなものの前に佇む私。
結局、大切なところは何も伝えきれない私。

モノと想いと魂と人と今と…
そんなボヤ~とした想いの中。
立ち止まってはいられないので…動くっっ。

本田ゆうすけさんの個展、最終日にギリギリ!行けました。
ゆらゆらと風にゆれる金属とその細い線。
緑青の眩しい澄んだ青
薄い金属の質感
ステンレスのピンとした線

儚くて美しかった。
なんだか嬉しくなって、私の場所(制作)へ戻る。

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