ちょっと前のお話ですが・・・
20年以上ぶりに友人と肩を並べて歩きました。
不思議な感覚。
大学時代、いつも一緒にいた大好きな親友で、ずーっとゆっくり会えてなくて
それぞれの道に。
語りきれない程の永き日々。
でも、時間をすっ飛ばして彼女は自然にストンと
私の中に入ってきて、
懐かしさだけじゃなく 「今」を知って安心したり嬉しかったり。
離れてゆく縁
繋がってゆく縁
巡ってる縁
あと何年、生きてゆくか誰も分からない中、
やっぱり隣にいてくれる縁って
尊いな、と思う。家族、友人、仕事の縁。
さて、その友人と歩いたのは
三渓園(横浜市)
ゆっくり散歩するにはいい季節です。
三渓園=製糸・生糸貿易で財をなした実業家の原富太郎によって1906年に造園されたもの。
美しく広い庭園には、彼の住んでいた旧家や
コレクションした京都や鎌倉の歴史的建造物や季節の樹々が。
また、彼は茶人でもあり、日本画家や書家、文学など多くの芸術家を支援した様でその展示もありました。
こんなに文化や芸術に私財を投じて、人々に公開し、後世に残したなんて素晴らしい方なのでしょう!
驚きのコレクションです。
今は国の名勝に指定されてるそうです。
その中で足を止めた一箇所。
勿論、景色も文化財の建物も素晴らしかったのですが、
(文化財ではありませんが)ボイラー室跡も素敵でした。
レンガ造りの小さな建物の中に広がる異空間。
褪せたレンガの朱の色、土の色、
カサカサゴツゴツした質感、
そこに瑞々しい若葉の緑。
質的には
経年変化しても
メンテナンスできるもの、その価値のあるもの
そして使えなくなってもいい佇まい
なんだか展示スケジュールと注文品に追われ、体がガッタガタの昨今ですが、
経年変化
・・・を楽しみたい。
自分自身も、金属も。(今日から四捨五入すると50歳!の私)
日常から離れた、素敵な不思議なひとときでした。