ささきりえ展~植物のうた(ギャラリーミンネ・鎌倉 )もいよいよ来月に迫ってきました。
そんな中で、それに続く物語として、来年、そしてその先へと、少しずつ想像をふくらませています。
空想の中で過去-今-未来を彷徨っていると、
面白いことに素材や手法が変わっても、かなり遠回りに感じられる時も、
「私は20代の頃から、ずっと同じ風景を見ていたのだ・・・」
ということに、ふと気づかされました。

今、立ち止まって見ると若いころの強烈な熱量や尖った表現も今の私に繋がっていて、昔だったら絶対人様には見せなかった走り書きのメモすら、何だか自分の一部として…とても面白かったのです。
歳を重ねるってこういうことなのかなぁ・・・。
過去のデッサンやスケッチ、メモの多くは手放してしまいましたが、
わずかに残されたピースを手がかりに、断片的なコンセプトをまとめたページをHP内にまとめてみました。
これから先の流れは、まだぼんやりとしたイメージですが、ゆっくりじっくり、
少しずつ揺れ動きながら変わっていくのもまた楽しいのではないかと想像しています。
また、HP整理の為に、私の制作の源になった作品やポートレートを写真家のいしかわみちこさんに撮影してもらいました。
もう、ただただ、感動・・・
作品名やコンセプトも踏まえて、光や影を超えて空気感まで出していただけて・・・。
特にこの作品は何度頑張っても私には上手に撮影できなかったので感動もひとしおです。

この写真を見ると、制作当時、気も滅入る程こだわっていた線の動きや佇まい、まで引き出して頂けた事に涙が出そうに。
写真って、簡単に撮れる時代になったけれど、やっぱり奥が深くて。本当はすべての作品を撮影して頂きたい!
けれど、なかなか叶わないのですが、最近のDMやHP内随所に、いしかわさんに撮影していただけた写真が散りばめられていますので、覗いていただけたら嬉しいです。
写真にひとめぼれでお仕事お願いしたご縁ですが、心から、感謝致します。
そんな中、
はじまります!
ささきりえ展~植物のうた +noconoco(ギャラリーミンネ・鎌倉 )

鎌倉展では、大人気ぬいぐるみ作家・noconocoさん の、ちょっと珍しい動物たちも少しだけ参加してくださいます。
noconocoさんは、型紙作りからすべて手作業でぬいぐるみを制作しており、
老若男女に関わらずファンも多く、甘すぎず上質な作風が魅力です。
以前、百貨店の催事でご一緒した際、
大人の女性も男性も「昔は皆、子どもだったのだなぁ」と感じさせられました。
見た目の好みだけではなく、触れたときのぬくもりや質感にも、人それぞれの“好き”があること。
皆さんがまるで童心に帰ったような目でぬいぐるみを抱きしめる姿に、私まで感動してしまいました。
彼女は動物への深い愛情を持ち、絶滅危惧種やすでに姿を消してしまった動物たちにも強い関心を寄せています。
近年は、そうしたテーマを中心に作品を制作されているそうです。

植物のうたの森と、珍しい動物たち・・・。

どんな息づかいが聞こえてくるのか、展示空間を楽しみにしていただけたら嬉しいです。


